コラム基礎知識

ALC(軽量気泡コンクリート)外壁の塗装方法と注意点|パワーボード対応

2026-06-29

ALC外壁とは

ALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete:軽量気泡コンクリート)は、セメント・珪石・生石灰・アルミニウム粉末などを原料に高温高圧蒸気養生で製造された軽量建材です。「パワーボード」という商品名でよく知られており、マンションや商業施設のほか、一般住宅にも広く使われています。

ALC外壁の特徴

特徴内容
断熱性内部の気泡構造により高い断熱性能を発揮
防火性不燃材料として認定
遮音性コンクリート系素材で優れた遮音性能
重量同体積のコンクリートの約1/4と軽量
吸水性多孔質のため吸水しやすく、防水塗装が必須

ALCへの塗装が必要な理由

ALCは多孔質素材のため、塗装が剥がれると雨水が浸透し、内部から劣化が進みます。特に注意すべき劣化サインは以下のとおりです:

  • チョーキング手で触れると白い粉が付く状態
  • 塗膜の剥離・膨れ内部の水分膨張による塗膜の剥がれ
  • クラック(ひび割れ)目地部分や表面の細かいひび割れ
  • コーキングの劣化目地部分のシーリング材のひび割れや肉やせ
  • 目安として、**新築から10年前後**でのメンテナンスをおすすめします。

    ALC外壁の塗装方法

    工程の流れ

  • **高圧洗浄**:表面の汚れ・旧塗膜・苔を除去
  • **コーキング打ち替え**:劣化した目地シーリングを全撤去・新設
  • **下地調整**:クラック補修・凹凸の均し
  • **下塗り**:ALCに適した専用シーラー・フィラーを塗布
  • **中塗り・上塗り**:仕上げ塗料を2回塗り
  • ALC専用の塗料選び

    ALCには弾性・可撓性(かとうせい)のある塗料が適しています。

  • **微弾性フィラー**(下塗り):ALCのひび割れに追従する弾性下地材
  • **弾性シリコン塗料・弾性フッ素塗料**(仕上げ):塗膜が伸縮しひび割れに追従
  • 硬い塗料を使うと、ALCの伸縮によって塗膜が割れやすくなるため注意が必要です。

    費用相場

    ALC外壁の塗装は、通常のモルタル・サイディング外壁より**コーキング工事量が多い**ため、費用がやや高くなる傾向があります。

    建物の大きさ費用目安
    25坪90〜125万円
    30坪90〜130万円
    35坪以上120万円〜

    業者選びの注意点

    ALC外壁の施工には専門知識が必要です。業者選びでは「ALC・パワーボードの施工実績」を確認し、適切な弾性塗料を提案できる業者を選びましょう。

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