コラム基礎知識

外壁塗装をDIYでやってはいけない理由と失敗事例

2026-06-27

外壁塗装DIYが危険な理由

「自分で塗れば費用が安くなる」という考えからDIY外壁塗装を検討する方も少なくありません。しかし、外壁塗装のDIYには多くのリスクが伴います。実際の失敗事例をもとに解説します。

DIY外壁塗装の7大リスク

1. 転落・落下事故の危険性

2階建て住宅の外壁を塗るには最低でも3〜4mの高所作業が必要です。脚立や折りたたみ梯子では不安定で、転落事故のリスクが高くなります。日本では毎年数百件の住宅外壁作業中の転落事故が報告されており、重大な骨折や最悪の場合、死亡事故も発生しています。

2. 下地処理不足による剥がれ

外壁塗装で最も重要なのが「下地処理」です。高圧洗浄・ケレン作業(旧塗膜の除去)・ひび割れ補修を十分に行わないと、塗料が本来の密着力を発揮できず、1〜2年で塗膜が剥がれてきます。プロは下地処理に工事全体の30〜40%の時間をかけています。

3. 塗料の選択ミス

外壁塗料は素材(モルタル・サイディング・ALCなど)や既存の塗膜の種類によって相性があります。油性系の旧塗膜に水性塗料を上塗りすると密着不良を起こします。塗料メーカーの推奨する組み合わせを知らずに塗ると、施工不良の原因になります。

4. ムラ・刷毛目が残る

職人は塗料の希釈率・乾燥時間・重ね塗りのタイミングを長年の経験から判断しています。素人作業ではムラ・刷毛目・塗り残しが生じやすく、見た目の仕上がりが悪くなります。

5. コーキング打ち直しができない

窓周り・サイディングの目地のコーキング(シーリング)は外壁防水の要です。古いコーキングを完全に除去し、適切なプライマーを塗り新しいコーキングを打ち込む作業は技術が必要で、不十分な施工は雨水侵入の原因になります。

6. 塗料の大量廃棄コスト

業者はプロ用の塗料を必要量だけ調達できますが、個人は最小単位(4〜16リットル缶)での購入となります。余った塗料の処分費用や廃液処理コストが発生し、結果的に「安くならない」ケースが多いです。

7. 保険・保証がない

プロの業者であれば施工保証(5〜10年)と損害賠償保険が付帯していますが、DIYには保証も保険もありません。施工不良が原因で雨漏りが発生した場合、その修繕費用はすべて自己負担となります。

実際のDIY失敗事例

**事例1(埼玉県・40代男性)**:2階の外壁を自分で塗装。脚立から転落し、腕を骨折。仕事に復帰するまで3か月かかり、結局プロに依頼した塗装費用を上回る損失となった。

**事例2(埼玉県・50代女性)**:ホームセンターで購入した塗料で外壁を塗装。1年後に広範囲の塗膜剥がれが発生。プロに補修を依頼したところ、DIY塗装を全て剥がす「ケレン作業」代が追加でかかり、最初からプロに頼むより高くついた。

まとめ

外壁塗装はDIYには不向きな工事です。高所作業・専門知識・道具・保証のすべてにおいてプロに依頼する方がリスクが低く、長期的にみてコスト効率も優れています。

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