外壁塗装を検討する際に「弾性塗料」という言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。弾性塗料とは、硬化後もゴムのような弾力性を持つ塗料のことで、外壁のひび割れ(クラック)に対して追従性を発揮します。通常の塗料が外壁のひび割れに対応できず割れてしまうのに対し、弾性塗料は伸縮することでひび割れを覆い、雨水の浸入を防ぎます。
弾性塗料には大きく2種類あります。単層弾性塗料(弾性仕上げ塗材)は1回塗りで厚膜を形成する製品で、主にモルタル外壁や窯業系サイディングの下地補修後に使われます。複層弾性塗料(主材と仕上げ材の組み合わせ)は厚塗りで優れた弾力性を発揮し、防水性と柔軟性が高い製品です。
弾性塗料が特に効果的なのは、モルタル外壁や、ひび割れが発生しやすい窯業系サイディングです。ひび割れ幅0.2〜0.3mm程度であれば、弾性塗料を適切に施工することで追従・補修効果が期待できます。ただし、幅0.3mm以上の構造クラックには弾性塗料だけでは対応が困難で、シーリング充填などの下地補修を先に行う必要があります。
費用について、弾性塗料は通常の塗料よりも材料費が高く、施工手間もかかるため、一般的なシリコン系塗料の施工費に比べて10〜20%程度割高になる傾向があります。延床面積30〜35坪の2階建てで、弾性シリコン系塗料を使った場合の外壁塗装総額は110〜150万円程度が目安です。
弾性塗料を使う際の注意点として、夏場の高温時に塗膜が膨れやすい(ふくれ現象)という特性があります。施工時期の選定と換気性のある下塗り材の選択が重要です。信頼できる業者に相談しながら選ぶことをおすすめします。
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