コラム基礎知識

築20年の家の外壁塗装でよくある劣化パターンと費用|2回目の塗り替えガイド

2025-10-08

築20年の外壁はこんな状態になっていることが多い

築20年の一戸建ては、初回塗装(新築時)から数えると1〜2回の塗り替えサイクルを経過したタイミングにあたります。この時期の外壁には初回の塗り替えとは異なる複合的な劣化が見られることが多く、適切な診断と補修が重要になります。

築20年でよくある劣化パターン

1. 深いひび割れ(クラック)

表面的なチョーキング(初回塗り替え時)とは異なり、築20年では外壁材そのものが割れている「構造クラック」が発生しやすくなります。

  • ヘアークラック幅0.2mm未満の細いひび割れ。フィラーで補修可能
  • 構造クラック幅0.3mm以上の深いひび割れ。Vカット処理+エポキシ樹脂充填が必要
  • シーリングのひび割れ・剥落目地部分の防水機能が失われている状態
  • 2. 浮き・剥がれ

    塗膜がボコボコと浮いていたり、手で触れると剥がれる状態。下地処理(ケレン)を徹底しないと新しい塗料も密着しません。

    3. 雨漏りの発生

    築20年になると屋根材の劣化・棟板金の浮き・軒先の腐食なども進行します。塗装前に雨漏りの有無を確認し、根本原因を修繕してから塗装することが必須です。

    4. 外壁材の変形・歪み

    サイディングボードのひび割れ・欠け・反りが発生していることがあり、場合によっては**部分的な外壁材の張り替え**が必要になります。

    築20年の外壁塗装費用目安

    初回塗り替えと比べて、補修工事が加わるため費用が高くなる傾向があります。

    |---|---|---|

    ※クラックの程度・シーリング打ち替え量・部分的な外壁材張り替えの有無によって大きく変動します。

    築20年で特に重要な「下地処理」

    「何を塗るか」よりも「どう下地を作るか」が品質を左右します。

  • シーリング(コーキング)の打ち替えすべての目地を新品に打ち替える「打ち替え」が基本。上から重ねる「増し打ち」では不十分なケースが多い
  • ひび割れ補修クラックの幅・深さに応じた適切な補修材を選ぶ
  • 旧塗膜の除去浮いている旧塗膜はケレン(研磨)で除去する
  • 高グレード塗料で「次の30年」を見据える

    2回目の塗り替えでは、次の塗り替えをできるだけ先送りにする観点から、フッ素・無機塗料の採用がおすすめです。

  • フッ素塗料耐用年数15〜20年。少し費用をかけて長く持たせる選択肢
  • 無機塗料耐用年数20〜25年以上。築20年での塗装なら、次は築40〜45年まで不要になる可能性も
  • まとめ

    築20年の外壁塗装は単なる「色の塗り替え」ではなく、建物の防水性能を回復させる重要なメンテナンスです。補修内容が増えるため、複数業者の見積もりを比較して適正価格を把握することが特に重要です。

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