外壁塗装の「厚塗り」とは
外壁塗装において「厚塗り」とは、塗料を規定量より多く塗り重ねることを指します。一見、塗膜が厚くなることで耐久性が上がりそうに思えますが、実際には厚塗りにはさまざまな問題が潜んでいます。
適切な塗膜厚さの基準
塗料メーカーが指定する塗膜厚さ(乾燥膜厚)は製品によって異なりますが、一般的なシリコン塗料では下塗り・中塗り・上塗りを合計して60〜80μm(マイクロメートル)程度が標準です。フッ素塗料や無機塗料ではさらに薄くても高耐久を発揮するものもあります。
厚塗りのデメリット
乾燥不良・割れ・膨れ
塗料は溶剤が揮発することで乾燥します。一度に厚く塗ると、表面だけが先に固まり内部の溶剤が逃げられなくなります。結果として「割れ」「膨れ」「剥がれ」が数年以内に発生するリスクが高まります。
色ムラ・タレ
厚塗りした箇所では重力によって塗料がタレ、見た目の美しさが損なわれます。特に縦面では顕著で、補修工事が必要になることもあります。
費用の無駄
塗料を多く使えばコストが増加します。施工業者が「厚塗りにします」とアピールしてくる場合、それは必ずしも品質向上を意味しません。
厚塗りが問題になるケース
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適正施工を確認するポイント
優良業者は「塗料の使用量(缶数)」を施工前後に提示します。30坪の家で外壁に使用する中塗り・上塗りの塗料は、一般的に各4〜6缶程度です。缶数が著しく少ない場合は薄塗り、多い場合は希釈不足または塗り回数の誤りが疑われます。
施工中に写真記録を残してもらい、各工程の塗り回数と乾燥時間を確認することで、手抜き工事を防ぐことができます。
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