「外壁に断熱塗料を塗ると暖かくなる」というイメージがありますが、断熱塗料の効果は正しく理解しておく必要があります。断熱塗料の仕組みと実際の効果・費用について詳しく解説します。
断熱塗料の仕組みは塗料の中に微細な中空ビーズ(ガラスバルーン・セラミックビーズ)を配合し、その空気層によって熱の伝わりを遅らせるというものです。夏は外部からの熱が室内に伝わりにくくし、冬は室内の熱が外に逃げにくくする「断熱」効果を発揮します。
ただし断熱塗料の効果には限界があります。塗膜の厚さは0.1〜0.3mm程度で、グラスウールなどの建築断熱材(50〜100mm)と比較すると断熱性能は大幅に低くなります。外壁の断熱塗料で「室内温度が劇的に変わる」ほどの効果は期待できませんが、塗装していない状態と比較すれば温度変化の緩和効果があります。
遮熱塗料との違いとして、遮熱塗料は太陽光の赤外線を反射して外壁表面温度を下げる効果が主で夏の暑さ対策に特化しています。断熱塗料は夏・冬ともに熱の移動を遅らせる効果があります。
費用は通常のシリコン塗料の1.5〜2倍程度が目安で、30坪住宅の外壁のみの断熱塗装は70〜120万円程度(足場含む)が相場です。
断熱塗料の効果を最大限に活かすには、窓の断熱(二重窓・断熱フィルム)や屋根の断熱材と組み合わせることが重要です。外壁だけを断熱塗料にしても、窓から熱が出入りすれば効果は限定的です。
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