落書き防止塗料の種類と外壁への施工費用
商業施設や集合住宅の外壁、地下通路や塀などへの落書き(グラフィティ)は、美観を損なうだけでなく、地域の治安悪化につながるとも言われています。落書き防止塗料は、こうした問題に対する効果的な対策のひとつです。
落書き防止塗料の2つのタイプ
タイプ1:低表面エネルギー型(防汚型)
表面エネルギーを極限まで下げた塗膜により、ペンキやスプレーが付着しにくくする塗料です。
主な特徴:
スプレーペンキがはじかれやすく、付着しても高圧洗浄で除去しやすい
塗膜は無色透明が多く、既存の塗装色を変えずに施工可能
耐用年数は5〜10年程度
代表製品:大日本塗料「フロアトップ防汚タイプ」、SK化研「セラミクリーン」系など
タイプ2:犠牲膜型(落書き除去用)
表面に除去しやすいコーティング層(犠牲膜)を形成し、落書きされた際に犠牲膜ごと除去できる仕組みです。
主な特徴:
落書きが付いた後、犠牲膜を剥がすことで元の状態に戻せる
落書き除去後、再度犠牲膜を塗布することで繰り返し対応可能
犠牲膜の再塗布コストが定期的にかかる
主に再犯が多い場所(繁華街の建物、公共施設など)で採用
施工費用の目安
落書き防止塗料の施工費用は、通常の外壁塗装に追加する形で発生します:
|---|---|---|
30坪の住宅の外壁面積は約90〜110平方メートル程度ですが、落書き防止塗料は通常、道路に面した部分など必要箇所のみに施工します。20〜30平方メートルの部分施工なら、3〜9万円程度の追加費用が目安です。
落書き防止塗料が有効なケース
落書き防止塗料は以下のような状況で特に有効です:
商業地域・繁華街に近い住宅・建物
過去に落書き被害を受けたことがある場所
集合住宅・アパートの外壁
ブロック塀・コンクリート打ちっぱなしの塀
一方、住宅地の一般住宅では、落書き被害のリスクは低いため、必ずしも必要ありません。
落書きされた場合の対処法
落書き防止塗料を施工していない場合でも、落書き被害を受けた際の対処法があります:
溶剤系クリーナーによる除去:ペンキ用シンナー・IPA(イソプロピルアルコール)などで拭き取り。ただし外壁材・既存塗膜へのダメージあり。
高圧洗浄:水性ペンキの場合、高圧洗浄で除去できるケースも。
塗り直し:根本的な解決策。被害部分を補修塗装し、落書き防止コーティングを追加。
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