コラム基礎知識

自分でできる外壁点検の手順と危険なサインの見分け方

2026-11-08

自分でできる外壁点検の手順

外壁の劣化を早期に発見するためには、専門家に依頼する前に自分で定期的に点検することが有効です。専門的な知識がなくても確認できる項目は多くあります。

点検する前の準備

外壁の自己点検は地上から行うことが基本です。梯子を使って高所に登る行為は危険なため、2階以上の部分は双眼鏡を使って観察するか、プロに依頼してください。

必要なもの:

  • 双眼鏡(2階部分の確認用)
  • スマートフォン(記録用写真)
  • 手袋(チョーキング確認用)
  • メモ帳
  • 点検の基本手順

    #### ステップ1:全体の外観確認

    まず家の四方を一周して、外壁全体の色あせや汚れを確認します。特に北側・西側は日当たりが悪く、コケや藻が発生しやすいため重点的に観察してください。

    #### ステップ2:チョーキングの確認

    外壁の表面に手の平を当てて、白い粉が付くかどうかを確認します。これを「チョーキング現象」と言い、塗膜の防水性が低下しているサインです。白い粉が大量に付く場合は塗り替えの時期が近づいています。

    #### ステップ3:ひび割れ(クラック)の確認

    外壁のひび割れには、危険度に応じて種類があります。

    ひび割れの種類幅の目安危険度
    ヘアークラック0.3mm未満経過観察
    構造クラック0.3mm以上早急に対処が必要
    貫通クラック壁を貫通している至急補修が必要

    爪を引っかけてひびの深さを確認し、0.3mm以上と思われるひびが見つかった場合は専門家に相談してください。

    #### ステップ4:コケ・藻・カビの確認

    緑色・黒色・茶色の変色が外壁に見られる場合は、コケ・藻・カビの繁殖が考えられます。これらは見た目の問題だけでなく、外壁内部への水分侵入を促します。

    #### ステップ5:シーリング材の確認

    窓やドアの周囲、サイディングの目地部分にあるシーリング材(コーキング)の状態を確認します。

    危険なサイン:

  • シーリングが割れている・ひびが入っている
  • シーリングが外壁から剥がれている
  • シーリングがへこんでいる・縮んでいる
  • シーリングの劣化は雨漏りの主要原因の一つです。

    放置すると危険なサイン

    以下のサインが見られた場合は、早急にプロの診断を受けてください。

  • 壁に水染みがある(室内側まで影響している可能性)
  • 外壁がふくれている・剥離している
  • 基礎部分に深いひびがある
  • 構造部分が見えている(重大な劣化)
  • プロへの依頼のタイミング

    自己点検で異常が見つかった場合はもちろん、築10年以上経過している場合は異常がなくても一度プロの診断を受けることをお勧めします。

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