外壁塗料の密着性テスト:剥がれにくい塗料の選び方
外壁塗装のトラブルで最も多いもののひとつが「塗膜の剥がれ」です。施工後1〜3年で塗料が浮いてきた、めくれてきたというケースは珍しくありません。その主な原因は「密着性の不足」にあります。
塗膜が剥がれる主な原因
下地処理の不足:高圧洗浄が不十分で汚れ・藻・カビが残ったまま塗装した場合、塗料が汚れに付着するだけで下地には密着していません。
旧塗膜の状態の見誤り:既存塗膜が脆弱化している(チョーキングが激しい・既に浮いている)場合、その上から塗料を塗っても剥がれます。
下塗り材の不適合:上塗り塗料に適した下塗り(プライマー)を使用しないと、密着性が大幅に低下します。
気温・湿度条件の無視:5度以下・湿度85%以上での施工は多くのメーカーが禁止しています。この条件を無視した施工は密着不良の直接原因になります。
密着性テストの種類
塗装業界で使用される主な密着性評価方法を紹介します:
クロスカット試験(JIS K 5600-5-6):
カッターで塗膜に格子状の切り込みを入れ、粘着テープで引き剥がし
剥がれた面積の割合で0〜5の6段階評価(0が最高)
外壁塗料の場合、評価0〜1が合格水準
プルオフ試験(付着強さ試験):
塗膜に金属製のドリー(円板)を接着し、専用器具で引っ張って剥がれる力を測定
単位:N/mm2(ニュートン毎平方ミリメートル)
一般的な外壁塗料の合格基準:1.0 N/mm2以上
テープ引っ張りテスト(簡易版):
布粘着テープを塗面に貼り付けて一気に剥がす
塗膜が一緒に剥がれてくる場合は密着不良の可能性大
剥がれにくい塗料を選ぶためのポイント
下塗り材との適合性を確認する:
塗料メーカーは上塗りと下塗りの推奨組み合わせを定めています。メーカー指定の下塗りを使用することが最も重要です。
例:
日本ペイント「パーフェクトトップ」→ 下塗りは「パーフェクトフィラー」推奨
関西ペイント「アレスダイナミックMF」→ 下塗りは「アレスダイナミックプライマー」推奨
下地の種類に合った塗料を選ぶ:
モルタル外壁:弾性下塗り材+弾性上塗り(微弾性〜弾性フィラー系)
サイディング外壁:非弾性または微弾性の下塗り
ALC外壁:専用浸透型シーラー+弾性塗料
施工業者の下地処理内容を確認する:
見積もり書に「高圧洗浄」「ケレン処理」「下塗り2回」などが明記されているか確認しましょう。記載がない場合は必ず質問してください。
旧塗膜の状態を正直に評価してもらう:
チョーキングが激しい・剥がれが出ている場合は、劣化した旧塗膜のケレン(除去)が必要です。この作業を省略している業者には注意が必要です。
塗りくらべーるで無料相見積もりをご活用ください。剥がれにくい高品質な外壁塗装をご希望の方は、複数の業者に見積もりを依頼し、下地処理の内容まで比較して最適な業者を選びましょう。