コラム塗料・製品

外壁塗料のカタログの見方:耐候性・VOC・NV値の読み方

2026-07-14

外壁塗料のカタログを読み解く基礎知識

外壁塗装の打ち合わせで業者から塗料サンプルやカタログを渡されても、専門用語が多くて何を見ればいいかわからないという方も多いはずです。本記事では外壁塗料のカタログに記載されている主要な数値・指標の意味と読み方を解説します。

耐候性(たいこうせい)

耐候性とは、紫外線・雨・熱・湿気などの外部環境に対する塗膜の耐久性を示す指標です。主に以下の試験結果で評価されます。

**促進耐候性試験**

キセノンランプ試験機やサンシャインウェザーメーター(WOM)で人工的に紫外線・雨・熱を与え、一定時間後の光沢保持率・色差などを測定します。

「3000時間」「5000時間」という数値が記載されている場合、より高い数値のほうが耐久性が高いことを示します。ただし、試験時間と実際の屋外耐久年数は単純に比例しないため、あくまで目安として参照してください。

**光沢保持率**

塗装後の光沢(ツヤ)が試験後にどれだけ保持されているかを示します。80%以上が優秀とされています。

VOC(揮発性有機化合物)

VOCとは塗料の溶剤成分が蒸発する際に放出される化学物質の総称です。人体・環境への影響から、近年は低VOC塗料の開発が進んでいます。

カタログに「低VOC」「VOC含有量 〇%以下」などの記載があります。日本塗料工業会では「ハイソリッド塗料」(NV値65%以上)を推奨しており、VOCが少なく環境負荷が低いとされています。施工中の臭いを気にする方は低VOC塗料を選ぶと安心です。

NV値(不揮発分・固形分)

NV値(Non-Volatile content)は塗料が乾燥した後に残る固形成分の割合を示します。

  • NV値が高い(65%以上)塗膜が厚く形成されやすく、耐久性・防水性に優れる傾向がある
  • NV値が低い(40%以下)溶剤成分が多く、乾燥後の塗膜は薄くなる
  • NV値はカタログの「塗料基本性能表」に記載されています。「固形分○%」または「NV○%」と表示されています。

    塗布量(m2/kg)・塗り重ね乾燥時間

    **塗布量**:1kgの塗料で何平方メートル塗れるかを示します。一般的に5〜10m2/kgが目安ですが、塗料の種類や使用方法によって異なります。

    **塗り重ね乾燥時間**:下塗りから中塗り、中塗りから上塗りまで何時間以上空ける必要があるかを示します。規定の乾燥時間を守らないと塗膜の不良につながるため、業者が正しく守っているかを確認することが重要です。

    希釈率(シンナー・水の添加量)

    塗料に加える希釈材(水またはシンナー)の量を示します。過剰に希釈すると塗膜が薄くなり耐久性が落ちます。カタログに「希釈率 5〜10%」と記載されている場合、それ以上希釈しない業者が望ましいです。

    まとめ:カタログで注目すべきポイント

  • 耐候性試験の結果(〇〇時間・光沢保持率)
  • NV値(固形分)の高さ
  • VOC含有量の少なさ(低VOC対応か)
  • 希釈率の上限
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